水商売では盛り塩をするといいますね。それと何故か、事故の多い交差点にあるコンビニの入り口に盛られていたり。
この二種は、系統が違います。
水商売の方の理由は、客寄せ。まあこの場合は、男性を、ということになるのですが・・・(ホストクラブではどうしているのか)。
この由来は、日本だったか中国だったのか忘れたのですが(私の知識は常に耳学問)、後宮にあるそうです。
日本にしても中国にしても、後宮というのは言ってしまえば、帝や皇帝の跡継ぎを作るために、その気になりそうな女性たちをわんさか集めた場所です。
時代と人によって人数は変わりますが、その目的のみで召抱えられた人だけを数えても、毎日順繰りに回っても一年かかるよ・・・といった事態が冗談でなくあったりしました(そこに更に、世話役の女性に手を出したりして増える)。
それだけいれば当然、満遍なく回ることなんてできるはずもないし、する義務もない。
まあ普通、お気に入りに入り浸り、数人いたとしたらそこを日ごとに回るとか、そういったことになるわけです。
でまあ、対する女性たちは、生活やらお家やら矜持がかかってきます。
寵愛を受ければ、親兄弟や親戚が引き立てられるかもしれないし、自分の後宮での地位も格段に上がります。
あるときの帝(だったか皇帝だったか)は、気まぐれに、移動手段の牛車の牛に任せて夜のお相手を決めていました。
そこで考えたある女性、部屋の前に塩を置きました。
塩は動物にとって、なくてはならない必要物質。そこに目をつけて牛をおびき寄せたのでした。
…という話が由来だと、どこかで聞いたような。
余談ながら、誘き寄せるのとは逆に、対抗相手から足を遠のかせる方法として、相手の部屋の前に糞尿をばら撒いたりする手段も取られたそうです。
恐ろしいといえばいいのか、いっそ馬鹿らしいといえばいいのか。
閑話休題。
コンビニの盛り塩、もとい、幽霊避け・厄除けの盛り塩は、もちろん後宮には由来しません(多分)。
こちらはあまり詳しくないのですが、塩そのものに浄化の力がある、というところからきているのでしょう。
お葬式のときにもらう、清めの塩ですね。お相撲さんの土俵入りのときの撒き塩とか。(これは怪我をしたときの消毒も兼ねているとかいないとか)
入り口に一対の盛り塩を置くのは、だから、境界線を引いて、内に害のあるものを立ち入らせない、ということかと思うのですが。どうなのでしょう。
「盛る」というのは、神饌(神への供え物)に使われる作法でもありますね。
そう考えると、神に供えることで守ってくださいと言っているのか、対するもの自体を神(この場合、自分たち以上に力のある不可知のもの)と看做して、備えるから祟らないでくださいと、訴えているのか。
誰か、調べていそうな気もしますね。本が出ていないかな・・・探してみよう。
ところで、塩の浄化作用も不思議。何故そんなものあるとされたのでしょう。
命(生存)と密接に関ってくるからかなあ。命を支えるから尊いもの、神秘のもの、と発展することはありますね。
そういえばお米も、破邪の際に有効です。日本でもありますが中国ではよく、調伏の際に米粒を投げつけたりするそうで。
ぐだぐだになりましたが、まあ、そんな塩の話。
ちなみに塩を、必要だからと摂りすぎたら、下手したら死にます。何事も、程々が一番。節度というものがありますよということで。